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サイコと占星術 3 惑星のアスペクトから受ける精神疾患

 

占星術では、惑星同士の配置(アスペクト

が個人の性格や心理的傾向に影響を与えると考えられ、特定のアスペクトが精神的な特性や精神疾患のリスクと関連づけられることがあります。以下、代表的なアスペクトの種類と精神疾患との占星術的関連性について説明します。

 

  1. コンジャンクション(合)と精神疾患

**コンジャンクション**(合)は、2つ以上の惑星が同じ星座の同じ度数に位置し、互いのエネルギーが強調される配置です。強力なエネルギーが個人に強い影響を与え、特定の特徴が極端に現れやすいとされています。

 

- **太陽と土星の合**:自己表現が抑制され、厳格な自己評価や自己批判の傾向が強くなります。この配置は、抑うつや自己否定感の傾向が現れやすいと解釈され、うつ病のリスクが高まるとされます。

 

- **水星と海王星の合**:直感力や想像力が豊かになる一方で、現実と幻想の境界が曖昧になりやすいと解釈されます。このため、混乱や幻覚傾向が強くなる可能性があり、精神疾患、特に統合失調症との関連が示唆されることもあります。

 

- **火星と冥王星の合**:衝動的で強烈なエネルギーが発揮されやすく、自己制御が難しい場合があります。このアスペクトは、激しい怒りや攻撃的な行動を助長しやすいため、行動障害や衝動制御の難しさに関連するとされます。

 

  1. スクエア(90度)と精神疾患

**スクエア**(90度)は、惑星同士が緊張状態にある配置で、葛藤や対立を生み出します。この配置は心理的な負荷を引き起こしやすく、ストレスや不安が生じることがあります。

 

- **月と土星のスクエア**:感情を抑圧しやすく、孤独感や悲観的な傾向が現れることが多いとされます。このため、孤立感や自信喪失が起こりやすく、うつ病のリスクが高まると考えられることもあります。

 

- **水星と火星のスクエア**:思考が過剰に活発になり、苛立ちや焦燥感が生じやすいとされます。このアスペクトは、不安障害や衝動的な行動、さらには注意欠如・多動症ADHD)との関連が示唆される場合もあります。

 

- **金星と冥王星のスクエア**:愛情や対人関係に対する執着心が強くなりやすく、依存や嫉妬、極端な感情が生じやすいとされます。これは、境界性パーソナリティ障害(BPD)に関連する特徴を持つと解釈されることもあります。

 

  1. オポジション(180度)と精神疾患

**オポジション**(180度)は、2つの惑星が対立してエネルギーが引き合う配置で、内的葛藤が生じやすいとされています。この配置は心理的な圧力や緊張を生み出し、感情が不安定になる場合があります。

 

- **太陽と月のオポジション**:自己表現と感情的な欲求が対立するため、自己アイデンティティの不安定さが生じやすいと解釈されます。特に、気分の変動が大きくなるため、双極性障害躁うつ病)に関連があるとされることもあります。

 

- **火星と金星のオポジション**:衝動的な行動と愛情表現が対立するため、対人関係でのトラブルや葛藤が生じやすく、感情が激しく揺れ動くと解釈されます。これにより、境界性パーソナリティ障害(BPD)や衝動的な行動が現れる傾向があるとされます。

 

- **木星土星オポジション**:楽観主義と悲観主義が対立し、心のバランスが取りにくくなるとされます。このため、自己評価の起伏が激しくなり、抑うつ状態や気分変動のリスクが高まるとされています。

 

  1. トライン(120度)と精神的な緩和

**トライン**(120度)は、2つの惑星が調和して作用し、自然な流れでエネルギーが発揮される配置です。トラインは通常、緊張を緩和し、ストレスの少ない状態を示すとされ、精神的な負荷を和らげる要因と考えられています。

 

- **月と木星のトライン**:感情的に安定し、楽観的な心を保ちやすいとされます。この配置は、うつ病や不安障害に対する保護要因とされ、精神的な安定に寄与すると解釈されます。

 

- **水星と土星のトライン**:計画的な思考と安定した判断力が養われるとされます。これは、衝動的な行動や強迫的な思考の抑制に役立ち、強迫性障害(OCD)や不安障害のリスクを低減する効果があると解釈されることもあります。

 

  1. セクスタイル(60度)と精神的な柔軟性

**セクスタイル**(60度)は、2つの惑星が軽い調和の関係にある配置で、柔軟性が高まりやすいとされています。積極的なエネルギーが流れやすいため、困難を乗り越えるための心の柔軟さが養われやすいとされます。

 

- **月と水星のセクスタイル**:感情と理性が調和し、スムーズなコミュニケーションと共感力が高まるとされます。この配置は、対人関係の円滑化に役立ち、社交不安や依存症の軽減に寄与すると解釈されることもあります。

 

- **火星と木星セクスタイル**:積極的なエネルギーが発揮され、目標達成に向けて前向きに取り組む姿勢が強化されるとされます。これは、うつ状態や無気力の軽減に役立ち、精神的な健康の向上に寄与する可能性があると考えられます。

 

6. クインカンクス(150度)と精神的な不安定性

**クインカンクス**(150度)は、不安定で調整が難しいアスペクトとされ、ストレスや適応障害に関連するとされています。クインカンクスは、心の緊張感やストレスの調整が難しく、精神的に負担がかかりやすい配置です。

 

- **月と冥王星クインカンクス**:感情が抑圧されやすく、深層心理に対する意識が強まるため、無意識のストレスやトラウマが浮上しやすいとされます。これは、不安や強迫性障害の一因となることがあると解釈されることもあります。

 

- **金星と火星のクインカンクス**:対人関係において葛藤が生じやすく、愛情表現と自己主張のバランスが取りにくいとされます。これが原因で、依存症や境界性パーソナリティ障害(BPD)のリスクが高まる可能性があると解釈されることもあります。