アイルトン・セナ・ダ・シルバ
Ayrton Senna da Silva
1960年3月21日 - 1994年5月1日
ブラジルのレーシング・ドライバー。
F1世界選手権において、1988年・1990年・1991年と、計3度ワールドチャンピオンを獲得した。
影響力大
2室おひつじ座太陽
12室やぎ座月
1室みずがめ座火星
12室やぎ座土星
mcさそり座海王星
影響力中
7室しし座天王星
ホロスコープ占い
主要星が東の方向に集中しています。明け方の太陽は、1日の中で一番強く輝きます。人で例えるなら赤ん坊のように生命エネルギーが満ちている状態です。産み落とされた太陽は、活発に活動する時間です。地平線から昇る太陽は1日の始まりであり、1日の誕生です。エンジンもそうですが、初動で爆発的なエネルギーを産出させて、その後の動力につなぐのです。
朝日パワー
ですから、アセンダントと接っして上昇する星は、その力を120%存分に発揮します。もしくは燃え尽きます。人もホロスコープも同じような道をとどることになります。そして、ホロスコープにおいて明け方生まれの人は、行動的で活発な人生を生涯送ることになります。
1室のみずがめ座火星では、みずがめ座の想像力と自由と平和、先鋭的で革新的な意味が助長されます。理想を追い求めてエナジーを発揮するのです。しかしそのエナジーは他者と激しくぶつかり合います。むしろぶつかり合うのが趣味?のような故意にケンカをふっかけるような好戦的です。
ナイーブな狩人
好戦的でなければ、あえてスピードと死の間で命を削ることはしないでしょう。一瞬のミスが致命傷?もしくは死?となるスポーツがF1です。多くのレーサーたちは、仲間の事故死を目の当たりに見ながら「次は自分」と悟っているのです。セナ氏は一度ブラジルに帰国して安住な生活を目指しましたが、麻薬のようなスピード狂は、セナの人生そのものでした。常にスリルとスリリングという火星の影響力が如実に現れています。
7室しし座の天王星は、もともとみずがめ座の星です。ここでどうしても権威者や重鎮というべき人とぶつかるのです。セナ氏は権威と言うものを嫌っていたので的を得ているでしょう。それは性根なので楯突くのが特徴です。子供のように純粋にスピードを競うという、レースに、ルール変更や、刷新でセナ氏の思うどおりに行かないことが度々ありました。どうしてもレーサー抜きの勝手なルール変更など到底、納得いかないのです。レースのたびに命を削っているのですから、緊張と興奮が日常なのです。
レジェンドのF1哲学
ある日、レーサーを集めたルール説明会で、多くのレーサー達は無理難題のルールを渋々納得しますが、セナだけはレーサーの立場で反論したと言います。これはシューマッハが語っていたことです。巨大な組織ルールであっても、服従させられることが嫌いです。セナ氏には、ポリシーがあるから一人だけ反対するし、そこには哲学があるからです。ただこれが仇となって不審な事故死を招いたのかも知れません。
大金が動くということは、そこにマフィアがいるということですから。おひつじ座のセナ氏は、納得いかなければ走らないという信念がありました。太陽がおひつじ座で火星がみずがめ座の組み合わせは、理想に向かって突き進みます。しかし太陽に対してアスペクトが木星しかないので、理想があっても、それが本当にあっているのか?実は自信家のように見えて、繊細なのです。
完璧で繊細
そして不安があります。繊細ゆえに自信がないのです。これはうお座水星にあります。情緒的である意味ポエマーです。金星もうお座なのでショービジネスの世界が好きです。ただスーパースターだからとは言え、大金を稼いでいるからとは言え、少し孤独な面があるようです。
スピードの極限 瞑想状態!?
12室やぎ座の月と土星では、謙遜と落ち着きがあります。そこには、禅や瞑想といったスピリチュアルなもしくは宗教的な性質があります。なぜ日本人がセナをカリスマのように見るか?というとセナ氏に「侘び寂び」を感じるからです。ホンダエンジンとの日本企業の活躍もありますが、セナ氏は日本人にとって他のレーサーより身近な存在です。
音速の中に神を見る
やぎ座の主星は土星なので、その影響力は絶大です。内面での落ち着きと冷静、沈着さがあります。そこにメンタルの月がコンジャクションしているのは、どんな状況においても波風立たないメンタルです。さらに7室おとめ座冥王星に影響されていますのでカリスマ的他者がいます。本来の星が定住しているとやぎ座本来の性質が発揮されます。太陽や月の影響をしのいで、突出する場合があります。
カリスマ性
7室の天王星と冥王星は、大きな存在でそれは実態があるようでないような、不確実なものです。しかし他者への影響力が多大にあります。今で言うインフルエンサーです。カリスマとは?星の力とアスペクト、星の格質、主星の影響がありますが、ネガティブでも火星と関わるとネガティブに強く働きます。ですから良い影響ではありません。
絶えず変化するホロスコープと人生
逆にポジティブにも働きます。人体に例えると、体調が毎日同じでないように、ホロスコープも絶えず、変化して動いているので、時には風邪をひいたり、熱を出したりします。そんな時、運勢では、大怪我や大事故に遇いやすいのです。不幸にもセナ氏は事故死ですが、セナ氏の事故は徹底的に追求すべきですが?なぜか?整備不良で解決されてしまいました?しかしなぜ?天才セナ氏が簡単なカーブで事故を起こしたのか?セナ氏の事故死は多くの謎とミステリーに満ちています。
事故の一つの要因に、ホロスコープで言えば、火星と天王星の組み合わせがあります。セナ氏には、これがクッキリと現れています。これを偶然と言うのでしょうか?火星と天王星は、突発的な偶発的なアクシデントを意味しています。その引き金はいつでもあると言っても過言ではありません。残念ながら、運命から逃れられないのです。
セナ氏の人生とは?
人生において何度もぶつかってきたセナ氏ですが、1994年5月1日サンマリノ・グランプリでの事故は回避されませんでした。天才であっても幸福とは限りません。10室のさそり座海王星は、一般的な地位や名誉より、心の名誉、内面の幸福を最上としています。天才で世界的有名人であるなら、政治を目指してもいいし、シンガーやアクターになっても様になりますし、そういう名誉欲や向上心があればすべて叶っていたでしょう?
極限を目指す美しさ
しかし、セナ氏はそれを目指さなかった。なぜ?それは興味がないからです。そういうところが一種宗教家のような悟りを得た人物に思えるのです。他のレーサーにはない、サムライのようなストイックさが日本人のウケ、熱狂的なファンが多いのです。レースのためなら、他のすべてを捨ててまで追求する求道者がアイルトン・セナという人物でした。享年34歳。
一言で言うなら・・・
短い人生を音速で駆け抜けた、おひつじ座の人